2012年1月19日木曜日

東京オートサロン2012回遊記

「東京オートサロン2012 with NAPAC」はカスタムカーの祭典として発展してきた自動車ショーなのだが、チューニング、ドレスアップだけでは語れない要素がいっぱいに詰まっている。メーカーの新型車やパーツの発表があったり、歴史的なクルマも置いてあったりする。コンパニオンの多様性も驚異的で、3日間で25.5万人という動員数がそれを物語っている。そこにはNipponの美意識が見事にちりばめられていた。
ヴェイルサイドといえば90年代に登場したコンバットスープラだ。当時あこがれて80スープラを手に入れた方々がたくさんいるはずだ。日本のカスタムもアジアで、そして世界でもっともっと評価されて良いのではないだろうか。
この特徴的な横幕デザインはチューニングカーに詳しくなくてもご覧になっている方が多いはず。VeilSide / Premier4509 InternationalによるSLR McLarenは特にオリジナルのSide(横)Veil(幕)デザインを上手く生かしたものだ。ヴェイルサイドは今回このクルマで東京国際カスタムカーコンテストのインポートカー部門で最優秀賞を獲得した。欧州車のトレンド感と見事に融和したエクステリアパーツはエグミもしっかり残しながらNippon的な美意識で上品に仕上がって新たなプレミアムを創出している。



今でも街中で見かけると姿を追いかけてしまう。V型エンジンにターボのレイアウトもまたあのR91CPと同じなのである。ターボで排圧を制御された特有の低いエキゾーストノートがデイトナ、そして幻のルマンを駆け巡っている姿を連想させてくれるのである。
さてこちらは昨年末に発表されているNissan GT-R 2012 For TRACK PACK装着車だ。Nipponの匠のSuper carとして登場したこのクルマは開発責任者の水野和敏氏の公言どおりに毎年の進化を果たし、さらに独特のオーラを身に着けてきている。今回の改善はエンジン出力の増大、サスペンションの左右非対称セッティングの採用など枚挙にいとまがない。さらにFor TRACK PACKの内容は、GT-Rの開発ドライバー鈴木利男氏の主宰する(株)Nordringとの共同開発によるスポーツサスペンションの採用、カーボン製エアダクト付フロントスポイラー、専用ホイール、2座席仕様などの充実ぶりだ。サーキット仕様ともいえるスパルタンな装備でも整然として破綻をきたさないスタイリングはデビュー5年目を迎えても独自の世界を表現している。時速300kmをこえる超高速車でありながらキャノピー高を大きくとった車体は、往年のグループCカーにも通じるものを感じる。空力デザイン担当はデイトナ24時間レース優勝車の名車R91CPも手がけた鈴鹿美隆氏だ。次年の進化はいかにと興味のつきないクルマである。(布施 和宏)

美 しい仕上がりを見せるカーボン製のトランクリッド、リアスポイラーは更なるオプションと思われる。スペックボードに記述はなかったのだが、こちらはノルド リンク製のものである。なかなかどうして追い越される側の眺めも良いものだ。ほんの僅かなテールスクワットを見せながら猛然とダッシュする姿は、R32 GT-Rで味わった驚きの感動を今でも呼び覚ましてくれる。



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