深い砂の砂丘越えのステージ、背の高いMINIをやたらぺったんこなHammerが追いかける。ダカールならではの光景である。 |
X-RAIDチームの今年の新兵器はMINI ALL4 Racing 。なんだか異様に背が高くコロンした車体は、実は昨年までの戦闘機であるBMW X-3CCほぼそのもの。ダカールではこの手が当たり前で、鋼管スペーススフレームに、わずか数十キロのカーボンカブラーボディーは古くはプジョー205くらいからの伝統なのである。
伝統と言えば、タイヤもその一つ。ミュシュランデザートから続く直系のBF Goodrichはサイズまで以前からたがわず245/80/R16。このタイヤが履けないクルマは勝てないとさえ言われてきたのだ。一つの考えとしてはダカール用のマシンを作る際に、このタイヤさえ履けば、タイヤと言う要素からはライバルマシンとの差がなくなるためにこうした伝統が続くのである。
余談だが、バイクでも一時期、ミシュランデザートとムースがすべてのワークスの鉄板タイヤだったこともある。
Hammer-3とR.ゴードンに頑張って欲しかったのは、実は、タイヤに注目していたからでもある。ロビー・ゴードンはアメリカでのレースと同様にTOYO TIREの OpenCountry 35×12.50R17を選択してくれているのである。だから、ただ、単純に我らがTOYO TIRES頑張れとエールを送りたくなる。
そして、期待通りに、ラリー中盤の砂丘地帯でゴードンがMINI勢を追い上げてくれた。そのまま16インチより17インチの威力を見せつけてくれれば最高だったのが、まぁ、結果はドライバーの経験とさらになにがしかの要素が違いすぎて、ゴードンは砂丘に突っ込み自滅してしまうのだが。
今年のダカールでは、MINIの存在と、TOYO TIRESに注目して2週間楽しむことができた。同時に、ダカールのMOTOクラスにワークスチームを送り込み続け、さらに多くのプライベーター達をサポートし続けるKTMの11連覇の快挙も素晴らしかった。(モリ ヒサシ)
ぺったんこなHammer3にはやはりアメリカのオフロードレースで鍛えられた長い足が隠されていた。 |
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