2012年1月4日水曜日

東京モーターショー回顧録 その2

タラレバはないのだが2011東京モーターショーの入場者数を単純に日割りにして17日間で計算すると143万人で、リーマンショック以前の水準に戻る。 ジュネーブ73万、デトロイト73万、フランクフルト92万、パリ126万、そして東京10日間で84万人が2011年世界5大モーターショーの動員成績 である。期間の長さもそれぞれ違い、新興国でのショーでは100万人越えも珍しくない中ではあるがチョット嬉しい数字だ。


伝統と格式ある東京モーターショーの花形といえばコンパニオンは当然だがやはりコンセプトカーの存在だと思う。特に前回のショーでは海外勢の多くが撤退していただけに、外国メーカーが東京にコンセプトカーを持ち込んでくれることはとても有難いことだ。


さて、そんな中から自分なりの1台をピックアップしてみた。今年3月のジュネーブショーですでにお目見えしているのだが東京に来てくれたコンセプトクロスオーバー車、ルノー「キャプチャー」がそれだ。
タイヤサイズは250/40R22、転がるとインパクト大だ。動画で走りをみると文句なしにカッコ良い。フロントフェンダーには波状にLEDが埋め込まれウインカーとして機能する。
いまやルノーは日産自動車を傘下に収めてヨーロッパ最大の自動車メーカーである。従ってルノーのコンセプトカーからは今の欧州から世界に発信するトレンドが読み取れると思っている。



こ のクルマ、どうしても派手なガルウイングに目がいくのだが、それを置いて冷静に見るといくつかの重要なキーワードを持っているのだ。そのテーマはずばり 「世界冒険旅行」だ。そして「世界横断」と言い換えればバイク諸氏はピンとくるに違いない。バイクのトレンドでもじわりじわりと来ているアレである。

そ して2座のクーペであること。これはとても大切で、ヨーロッパの人たちはクーペというクルマを特別に考えている。某メーカーではクーペのことを2ドアと呼 ぶと叱られるという時代もあったくらいだ。クーペの特徴としては低く美しく流れるルーフラインがある。これも今回の東京モーターショーで文句なくカッコ良 いというクルマに共通していたデザインテイストである。このところセダンやクロスオーバー車のクーペ化が一気に加速しているのである。エコであろうとビジ ネスでも、またクロスオーバー車であろうとクーペラインで見事に色っぽくなってくる。時代の閉塞感を開放するマジックなのかもしれない。

と にかくこの「キャプチャー」、4輪バギーのイメージをたくましくそしてセクシーに解釈したらこうなったという秀逸なデザインである。少しゆったりとした2人乗り、意外と軽量な1.3トンのボディーを1.6Lのツインターボで駆動する。これはかなり粋である。島国に住む日本人からみるとピンとこないが大陸に 住むヨーロッパの、とりわけフランス人は大陸横断を好む。これも遺伝子のなせる技なのか?

ちなみにルノーは1982年のパリダカでわりとフツーに見えるルノー20で優勝している。またF 1エンジンサプライヤーとしての優勝回数はフェラーリ、フォードコスワースに続く第3位の成績のモータースポーツに熱い情熱を持つ企業である。(布施和宏)
マット調の塗装で美しく仕上げられたアンダーガード。本来なら汚れてダメージを受けるボディ裏側をキレイに作りこんで思い切って見せるのは斬新な手法だ。そしてミシュランのフットプリントが残るスペシャルトレッドデザイン。

0 件のコメント:

コメントを投稿